ロータリードライヤーとは大型の乾燥機であり、一般的には円筒形の大筒を回転させながら高温の空気を吹き込ませ、短時間で物体内にある水分を蒸発して乾燥した状態にする機器です。
この機器を使うと短時間でどれだけ水分を含んでいても揮発することができるので効率が良くなっていて、単純に水分を蒸発させるだけなら他にも方法がありますが、時間効率を優先する場合は選ばれることが多くなっています。
その用途は泥炭を乾燥させて処理を迅速にできたり、その泥炭から鉱物資源などを採掘するなどの目的になります。
泥炭では不純物が付着していると品質が劣化して粗悪品になってしまい、商品価値は大幅に低下してしまうでしょう。
また、大量に処理しなければ採算が出ないので、このような専門的な機器を使わなければその対応が難しくなってしまいます。
ロータリードライヤーでは温度を高めるためにバーナーを使用し、加熱された空気をドラム内に排出することになります。
このような状態で熱している部分を回転させると乾燥した物体が固形化しやすくなり、以後の取り扱いが楽になるというメリットがありますが、中に入れる物体の状態で平均的に乾燥ができないなどデメリットもあります。
また、ロータリードライヤーは燃料効率が高くなく、外部への熱放射を遮断するための断熱材を頻繁に交換しなければいけないなど、費用面で改善が必要な部分があるでしょう。
この問題は技術の進歩でいずれは修正される可能性が高くなっていますが、それまではランニングコストを考えながら使用することが求められるでしょう。